2月13日 社会福祉聖ヨハネ会の高齢福祉部門PART2

 年中行事は四季折々に、その時の利用者の状況に合わせ、工夫を凝らして、行っています。開設後しばらくは利用者もお元気な方が多かったので、お花見は小金井公園へ車椅子を連ねて行ったり、納涼祭には屋上で利用者の方々もハッピや浴衣(ゆかた)を着て職員と一緒に盆踊りを踊ったり、近隣の方々もお招きして、良い交流の場となりました。しかし徐々に利用者の方々が年齢も加わり、重度化して、行事への参加が制限されるようになりました。

 ホームでは終末期の生を支え、いのちの質(Quality of Life)を高め、最後まで人としての尊厳を生き抜くことができるようにサポートするターミナルケアの研究チームを立ち上げました。積極的な延命医療よりもケアを中心としたプランを立て、苦痛を取り除き、できるだけ快適に過ごして、心安らかな旅立ちができるように支援するためにチームとして活動し、個別的な暖かいケアを行っています。ターミナルケアを進めていく中で、スピリチュアルな関わりとして心のケアに取り組み、安らかな旅立ちへの支援をパックスケアPax Care と名付けました。高齢になって認知症が進んでも、心は生きています。認知症ケアとしてはそれぞれの人が尊厳をもってその人らしさを大事にして、穏やかに暮らしていける場を提供できるように工夫しています。

 利用者の方々がこの世のいのちを終え、新しい国に旅立たれると、告別の式を行います。玄関のロビーで、復活のローソクを灯して、天の門である聖母マリア様のご像の、まなざしのもと、故人を敬い、集まった一人ひとりが最後のお別れをします。

 最も特徴あるサービスとして展開されたのは、高齢者配食事業でした。1990年代で介護サービスが本格的に稼働していない時期に、高齢者の栄養と見守りを中心に効果のある事業を始めることができました。更に進んで、毎日の予定食数から、当日キャンセルされる2~3食を有効活用して始まった緊急配食サービスは、登録がなくても、いつでも緊急性のある方で通報があれば、当日から宅配で毎日最大2週間ほど利用できるサービスとなり、聖ヨハネ会独自にソーシャルワーカー、看護師、栄養士がチームを作って、栄養の確保だけでなく総合的に高齢者の支援を行うなど一層発展していきました。

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会の目的と精神

わたしはぶどうの木、
あなたがたはその枝である。
ヨハネ15:5

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事業

わたしはまことのぶどうの木、
わたしの父は農夫である。
ヨハネ 15:1

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修道院

わたしがあなたがたを愛したように、 あなたがたも互いに愛し合いなさい。
ヨハネ13章34節

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Blog

わたしに仕える者がいれば、 父はその人を大切にしてくださる。
ヨハネ12章26節

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わたしたちは病気の人、悩み苦しむ人、
弱い立場の人々への奉仕に献身しながら、
神が慈しみ深いことを現します。